外山雄一氏が、2009年に立ち上げたブランドであるUSH(アッシュ)から
『YUICHI TOYAMA 』へ名を一新してスタートさせたのは2016年のフランスで開催された秋の展示会でした。
USHが眼鏡のプロダクトデザインであるなら
YUICHI TOYAMAはデザイナー外山自身が目にした光景をスケッチに落とし込んで自然と生み出された副産物的なものと考えます。
その新ブランドがスタートしたのは、ある日の公園にて2本のロープを使って跳ぶなわとび『ダブルダッチ』で遊んでいたシーンから。
一筆書きのような綺麗なラインを目にしたものをスケッチしてそのままアイウェアデザインに仕上げています。
一筆書きを眼鏡の構造に取り入れるまで数々の技術的難関がありましたが、仕上がったデザインは頭の中のシーンを見事に再現させています。
好評であったダブルダッチをベースに発展したデザインたちは翌年にフランスの展示会で巨大な暖簾を掲げたブースに並べられ、人だかりができるほどの賑わいとなりました。
長年のデザイン経験値とオリジナルのアイデンティティが重ならないことには成し得ない
-ダブルダッチの始まり-
熱量溢れた初期モデルを是非手にしてみてください。